スリランカひとり旅~シーギリアロック編~2019年12月
何年か前に、「世界弾丸トラベラー」という番組があったのを皆さん覚えていますか?
私はこの番組が大好きで、毎週欠かさず見ていました。
ある週、この番組のトラベラーは歌手のAIさんでした。
行先はスリランカ。妹の幸さんと一緒に姉妹旅を2週連続で放送していました。
AIさんのstoryの曲に合わせて、シーギリアロックの絶景と妹さんとの家族の絆が深いんだと思う話を二人がしていたのが印象的でした。
・・・んで。
あ、私もここ行きたい。
ってなって数年後。
来ちゃいましたよね。
年越しシーギリアロックだー!!って言って2019年末、仕事納めが終わったその足で空港へ。そして年を越す・・・。
夜間はシーギリアロックはしまっているので結果、12月31日と1月1日にシーギリアロックに通うっていう。
ホテルもシーギリアロック徒歩圏内にとって準備万端!な状態で挑みました。
ちなみに日本はこの時、冬で気温10度以下の日が続いていましたが、スリランカに冬とかないので、いきなり30度以上の気温に放り出されます。
その温度でシーギリアロックをよじ登る!!
過酷な(笑)旅でした。
外国人には異様に高く設定されたチケットを買って、ガイドを申し出るお兄さんたちを振り切って、目の前に現れたのはガツンと巨大な岩山。
目の前に立つと、その迫力と圧がすごいんです。
これからこれ、上るのかぁ・・・っていうのはワクワクと同時に体力の不安を覚えました。
汗だくになりながら、同じく汗だくで上る観光客やガイドさん、観光が終わって戻る道すがらすれ違う観光客、地元に人に励まされたり、励ましたりしながら、シーギリアロック上りをヒイヒイ言いながらも楽しんで上るのでした。
頂上に行く前には、シーギリアロックの見どころ、「シーギリアレディ」があります。
壁面に描かれた女性の絵画。なぜ?誰が?謎が残る遺跡です。
そういった謎の背景もあるのですが、汗だくになりながら上った時にはそんなんことは忘れていて、ただただ、シーギリアレディの絵の、その壁面の艶とか表情の美しさに目を奪われるのでした。
あーここ来てよかった・・・。と思う一瞬がありました。
残念ながら、現在は撮影が禁止なので、写真に残すことはできませんでしたが、だから余計に「写真撮らないと」とかの思考を挟むことなく絵を堪能できました。
脳みそ全部でシーギリアレディを堪能できる感じが気持ちよかったです。
もちろん、この後、写真が撮れなかった分はポストカードを購入して思い出を持ち帰りましたよ。
さて、そのシーギリアレディを楽しんだあとはさらにもうひと上り。
いざシーギリアロックのてっぺんへ。
いよいよ汗だくが止まらない、私も周りの観光客の表情も死んでいる・・・みたいな道中で、生き生きしている勝ち組の地元民(笑)に励まされ、ようやく頂上に到着しました。
うぉーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
見晴らし!!!
やばいな!?見晴らし!!!!
語彙力を全力で失う景色が目の前にありました。
ここにあったはずのお城はとうの昔になくなっていて、今は跡だけが残っています。
だからこそ、ただただ、だだっ広い広場と眼下に広がる森、目線と同じ高さにある青空と太陽。
2019年、最後に見た太陽はそんな豪快な景色と共にありました。
暑さで汗だく、疲労困憊、これから同じ道を降りなきゃいけない・・・とかは置いておくとして、来てよかった!!
だから旅は辞められない!ってなっちゃうんですよね。
今は旅が出来なかったり、普段の生活の中でも自由が奪われたり、つらい、悲しい、苛立つこともあったりする世の中ですが、こういう感動がまた出来たら、今度は同じ景色を見ても感動がまた違うのかなと思います。
そういうのを楽しみに、また旅ができることを信じて今は充電期間を楽しみたいと思うこの頃です。
いろいろな番組の再放送をやっている昨今、「世界弾丸トラベラー」、再放送してくれないかな・・・。